2024年2月16日~18日の3日間、起業家体験イベント「第7回StartupWeekend鳥取」が無事に終了しました。開催にあたり協力いただいた関係者の皆さんに心から感謝します。ありがとうございました。特に、今回はジャッジ(審査員)に最前線で活躍中の投資家の皆さんを迎えました。
- PULSARのマネージング・パートナー、牧野寛さん
- みずほキャピタルのグロースグループ長兼グロース投資部長、萬慎吾さん
- waypoint venture partnersのFounding Partner、平田拓己さん
これらの方々の参加は、銀行融資以外の起業家に寄り添う支援者が全国にはたくさんいるんだよ!ということを参加者に知ってもらうためでした。日々様々な段階の起業家たちと対話しているだけあって、参加者へのアドバイスや指摘にも思いやりがあり、一緒にステップアップしようという気持ちが強く感じられました。場の空気も非常に良かったです。
StartupWeekend鳥取は今後も変革&成長していくコミュニティです!
7年間継続して開催することで鳥取独自の起業家コミュニティが出来つつあります。起業家憧れ層と起業家や投資家が繋がる、類を見ないボランティアだけで形成された「持続的な起業家コミュニティ」になりつつあると実感しています。これはボランティアだからこそ、金銭を得ることがない場所だからこそできるコミュニティだと思います。
今回からの変更した点があります。その一つが開催期間を半年に1回にしたことです。「なぜ半年に一回にしたのか?」とよく聞かれます。これまで年1回だった活動は、単発で盛り上がり、その後鎮まるパターンでした。1年に1回では、つながりが希薄になり、継続・拡大が難しいからです。
開催規模も敢えて縮小しました。毎回100人を超えるイベントには負荷が大きいです。ボランティア活動にとっては、大きすぎる負荷がかかります。それで、小さな規模で実施することにしました。実際、今回の参加者は20名超、ボランティアスタッフを含めても40名程度で、過去の開催規模と比較して半分になりました。しかし、そのメリットも大きかったです。特に、全員の顔が見え、全員と会話ができたことが大きな成果でした。
これまでは「100人規模のイベントを実施しよう」という想いが強かったですが、そこには「強制」という不自由さだけが目立ってしまった。これでは継続できない。継続できるイベントとは何かを考えつつ進めていった答えが規模の縮小でした。結果として「強制から共生」という言葉に変わったと思います。
StartupWeekend鳥取が大切にするアイデンティティとは何だろうか?
起業とは、熱狂を作り続ける魔力を感覚的に植え込む作業でもありますが、起業家体験イベント「スタートアップウィークエンド鳥取」が提供する起業体験とは、そこではないという結論だったと思います。では、具体的に「起業」の何を体験させる場所でしょうか?これはボランティアスタッフたちと共に答えを出すことですが、最初に私の考えを伝えておくと、以下の3つの「挑戦」を提供する場所でありたいと思っています。
- 自分の想いを言語化する「挑戦」
- 自分の想いに共感する仲間を見つける「挑戦」
- 起業に大切な、自分の意思で行動に移す「挑戦」
コロナ過でリアルなコミュニティの体験が途絶えがちだった今、特に若者にとっては、一歩ずつ成長できる場所が必要です。おっさんたちにはわからないかもしれませんが、今の若者にとってこの小さな一歩が起業に向けた最初の一歩になると思っています。
この活動は西へ東へ広げていきます!
次回の鳥取開催は半年後の9月を予定しています。そして、この活動は島根県や兵庫県北部の周辺地域に広がっていきます。私は初開催を目指す兵庫県豊岡市での開催にコミットしています。
スタートアップウィークエンド鳥取に関わって7年目。当時は熱狂的な劇場を作ることが大切でしたが、今は継続的なコミュニティを作るために、おっさんたちにとってはそれくらいクリアしろよ!と思うかもしれないが、小さな「挑戦」ができる場所。起業家を目指すための本当の最初の一歩を踏み出せる場所として、心理的安全性も担保された場所を今後も作り続けていくために、寄り添い育めるおっさんであり続けていきます。