5月13日:栃木直文先生「都会のこどもが健やかに育つために今医者として考えていること」
2019年5月13日、米子市のダブルノットのオフィスで、月例セミナーを開きました。講師は、東邦大学医療センター大森病院 病理部副部長・准教授の栃木直文先生です。

東京から鳥取に働く拠点を移して約2年。子どもに元気に育ってほしいという思いは同じでも、食事や家族、勉強に対する考え方は、都会と田舎でずいぶん違うと感じていました。違うことが悪いのではなく、違いを知らないことが問題なのだと思います。いろいろな考え方があることを知ったうえで子育てをすれば、子どもにより多くの選択肢を渡せる。そんなことを改めて考える場にしました。
6月12日:大西正泰さん「競争と共創の街づくりのリアル〜人口1万人自治体の分岐点〜」
2019年6月12日には、一般社団法人ソシオデザイン(徳島県上勝町)代表理事で再生コンサルタントの大西正泰さんをお招きし、「競争と共創の街づくりのリアル〜人口1万人自治体の分岐点〜」をテーマにお話しいただきました。

大西さんと出会ったのは、起業準備の最終段階で、葉っぱビジネスで知られる上勝町を訪ねたときです。大西さんが手がけた仕掛けや施設を見せてもらいながら議論を重ねるうちに、鳥取でもやっていけるという自信が生まれました。地方で活躍するコンサルタントとして、目標にしている方の一人です。
大西さんが最も多く支援や視察をしているのが、人口1万人規模の自治体です。鳥取県では、伯耆町・南部町・大山町・琴浦町・北栄町・湯梨浜町・岩美町・八頭町の8町が、この規模にあたります。当日は「地域に余白が生まれているのに、なぜ自由じゃないのか?」という問いから、全国の実例をもとに、この規模の自治体がいま何に力を注ぐべきかを語っていただきました。
話は、まちのつくりそのものが美しいバルセロナ、東京・墨田区の「喫茶ランドリー」、佐賀市の空き地を「原っぱ」に変えた取り組みにまで広がりました。喫茶ランドリーと佐賀の原っぱに共通するのは、自分のふるさとをなんとかしたいという想いと、人が集まる場をつくる建築の力です。元は学校の先生だった大西さんらしく、まちづくりを教育の面から語られたのも印象的でした。教育の差は、そのまま地域の差になる。書店が閉じて本や情報に触れる機会が減ると、本来はリアルな体験の多いはずの田舎のほうが、かえってネットに頼りがちになる。人口が減るなかで人をどう育てるかは、まちづくりの話そのものだと気づかされました。

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