ChatGPTセミナーレポート:生成系AIの活用方法とこれからのSEO戦略

先日、私のFacebook投稿で熱く語った平井知事が提起した「ChatGPT問題?」について、「高林さんはこの問題についてどう思っているの?」といくつかの問い合わせをいただきました。それに応える形で、このテーマを扱ったセミナーを急遽開催することになりました。

なぜこのセミナーを開催しようと思ったのか?鳥取県知事の言葉。
「鳥取県、業務ではChatGPT禁止」2023.4.20 NEWSより

そして、そのセミナーの内容を可能な限り多くの方々に共有したいと思い、スタッフに当日の様子をログとして記録してもらいました。まだ不確定要素が多く、これからの展開が期待される言語生成系AIの活用、特にコンテンツマーケティングにおけるその活用について、少しでも参考になれば幸いです。

また、「こんな意見もあるよ!」といったフィードバックも大歓迎です。何かご意見やご感想があればDMにてお知らせください。お待ちしております。


以下ダブルノットスタッフによるレポートです!

【セミナー概要】

「ええ加減にせえや!ChatGTPに負けるわけないやん!そもそも勝ち負けじゃない!生成系AIと上手に付き合うこれからのSEO戦略とは?」

日時2023年6月5日(月)16:30~18:30
場所隼Lab.3階セミナールーム(八頭町見槻中154-2)
定員20名(先着順)
参加費3,000円(税込)
講師株式会社ダブルノット 代表取締役 高林努
株式会社ユウキノイン代表取締役 SEOコンサルタント 酒匂雄二
コメンテーター西浦・西中山法律事務所 代表弁護士 西浦 善彦
(オンラインによる参加)
ダブルノット写真含めて12名の方にご参加いただきました。

生成系AI「ChatGPT」の時代がやってきた!?

ChatGPTとは、アメリカの企業OpenAIが開発したAI(人口知能)サービスです。会話形式になっており、質問をチャットボックスに打ち込むことで、AIが情報収集をして学習した内容を回答してくれます。

とくに文書作成能力などに優れているため、わたしたちダブルノットの業務でもChatGPTにいろいろな質問をバンバン投げかけています。たとえば、メール文章やプレスリリース、記事作成などのたたき台を作るときに利用することが多いですね。

ChatGPTの得意なこと

  • 文章の作成(メール、企画書、記事など)
  • 文章の要約
  • 翻訳
  • 会話のようなやり取り

ChatGPTの苦手なこと

  • 最新情報の提供
  • 正確な回答
  • 計算(計算用のAIではないので)

ChatGPTは現在、2021年9月までの情報をもとに回答を作っています。つまり、最新情報やトレンドなどについて質問しても、正確でない可能性が高いというわけです。

とはいえ、大体どんなことでも質問をするだけで、ChatGPTはすぐに回答を出してくれます。使い方に少し注意は必要ですが、「実現したいこと」が決まっているのであれば、圧倒的な時短ツールになってくれるかと思います。

ChatGPTとこれからのSEO戦略

SEOコンサルタントの酒向雄二さんからは、Googleの最新情報や今後のSEO戦略などについてお話していただきました。

セミナー中に説明してくださったGoogleのゲイリー・イリェーシュ氏の言葉を紹介します。

“Googleでも人により認識に違いがある。AI生成コンテンツは、技術的には自動生成コンテンツで順位操作が目的であれば、スパムポリシー違反。AIにコンテンツを作らせること自体は問題ではないが、人によるチェックは必須。

Googleの公式ブログも自動翻訳を使いつつも人が校正をかけている。スポーツの試合結果や企業の決算発表のように定型文なら問題ないかもしれないが、それが事実かどうかはAIはチェックしていない。現時点では一部を除き、AIには超えられない壁がある。“

Google ゲイリー・イリェーシュ氏より

ChatGPTをはじめとするAIを活用して作られたコンテンツが、今後ますます増えると予想されます。しかしAIから出てきたコンテンツが正しいとは限りません。

実際に人間の目でファクトチェックする必要がある!と強調されていました。健康系のコンテンツの場合は、薬機法違反になる可能性もあるそうです。ChatGPTに任せっきりではいけないのですね……。

またAIの限界として、「体験」の部分にも触れておられました。Googleは検索評価ガイドラインでは、EEATでコンテンツを評価しています。この評価軸のひとつが「体験」です。

E=Experience(経験)
E=Expertise(専門性)
A=Authoritativeness(権威性)
T=Trustworthiness(信頼性)

経験・専門性・権威性の3つの要素の上に、最も重要な「信頼性」が位置づけられているそうです。たとえば、本当に実在するお店なのか?実体験に基づいているのか?独自の考察はあるのか?などが問われています。

AIはリアルの世界には存在していません。つまりAIはいくら知識が豊富でも、人間のように見る・聞る・食べるといった経験はできないのです。

だからこそわたしたちは、実体験から得られた情報を提供してお客様の信頼を得るコンテンツ作りが重要になってくるだろうと言われています。

ではどうやって信頼性を高めていくのか、具体的に説明すると……

  • Lacked(苦手)
  • Liked(好き)
  • Learned(習った)
  • Longed for(憧れ)

この「4つのL」を大切にすることです。

「Googleの方を見るのではなく人を見る!」と酒向さん。お客様が「困っていること」「興味があること」をコツコツ発信し続けた先に、きっと信頼という価値が生まれてくるはずですね。

このような経験に基づいた信頼できるコンテンツをインターネット上で提供していくことが、今後のSEOの方向性だと熱く語ってくださいました。

ChatGTPを使いこなすコツ

今回のセミナーでは、弊社代表の高林からChatGTPを使いこなすコツをお話させていただきました。

ChatGPTを使いこなすためのコツはつぎのとおりです。

  1. 実現したいことを言語化する
  2. ChatGPTに質問をする
  3. 質問に条件を設定する
  4. 2.と3.を繰り返す

ChatGPTの使い方は、基本的に質問を繰り返すという方法です。すでに使っておられる方ならわかると思うのですが、聞き方次第でChatGPTからまったく違う回答が返ってきます。

そのため、ChatGPTを活用して「どんなことを実現したいのか」を具体的にイメージして質問できるかどうかが大事なのですね。逆に言えば、そのイメージがぼんやりしていると、ChatGPTからもそれっぽい回答しか出てこないという結果になります……。

また現時点でのChatGPTは入力できる文字数に制限があり、日本語の場合は3,000文字程度までしか送信できないと言われています。そこでChatGPTへの質問と条件設定を繰り返して、より確度の高い質問をすることがコツになります。

実現したいことがはっきりと説明できるなら、ChatGPTへ聞いてしまうと本当に早いです。良いアイデアなどもたくさん出してくれますので、ぜひ積極的に活用してみてください。

生成系AIで作成したコンテンツの著作権

最後は、弁護士である西浦善彦さんに会場から出てきた質問に対して、法的な視点で回答していただきました。

Q. 生成系AIで作成したコンテンツの著作権は誰のものになりますか?

A. 生成系AIは結局のところ、何かを創り出すための道具に過ぎません。コンテンツは生成系AIを使ったユーザーの独創性によって生まれたものなので、基本的には作成者(ChatGPTの場合は質問者)のものになるはずです。

しかし、たとえば素材として文学作品などすでに著作権があるものを使用して、明らかに似たようなコンテンツを作ったときには元の作者に著作権があるだろうと思います。

Q. 画像の肖像権はどうなりますか?

A. 元となる素材とAIを活用してできあがったものを比較して、どれくらい元の素材を連想させるかによって変わってくるかもしれません。生成系AIの法整備はまだ追いついていないのが現状ですが、ChatGPTなどを創作のための良きツールとして、前向きに使っていけるように考えています。

まとめ 

ChatGPTが登場したことによって、いろいろな意見が飛び交っていますが、今回セミナーで専門家の貴重な意見を聞くことができました。

ChatGPTに答えを求めるのではなく、頼れるパートナーとして上手につかいこなしていくことが大事なのだと感じます。みなさんと一緒に学びながら、わたしたちも今後の業務に活かしていきたいと思います!

今後もセミナー開催をしていく予定ですので、興味のある方はぜひご参加ください。

この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!