ダブルノットが目指すこと・「地産外商」の担い手として女性社員を育成

お世話になります。インターネット通販事業を展開しているダブルノット代表の高林です。

今回からシリーズを組んで、ダブルノットがどんな会社なのか、どんなことをめざして活動しているのか、についてお話してみたいと思います。ダブルノットも5年目を迎える今、これまでの流れをちょっと振り返ってみたいと考えたからです。

新しいビジネスの法則「地産外商」

ダブルノットの事業のキモは、ずばり「地産外商」です。地産地消なら耳にしたことのある人も多いんじゃないでしょうか? 鳥取県なら鳥取県で作られた野菜、精肉、生活用品などを、鳥取県内で積極的に売っていこうという取り組み。これですね。でも、地産地消だけでは地方はもちろん、日本全体の産業を今まで通り維持していくのはかなり難しいというのが現実です。それはなぜでしょう。その一つが少子高齢化の進行による人口の減少と考えています。

人が居ないんですね。つまり、ものを作る人も買う人もどんどん減っていってしまっている。鳥取県内だけでみてもこの40年間、出生率は半減し高齢者数は3倍となっています。厳しい言い方をあえてするなら、県内の消費者は頭打ちの状態なのです。それはならば、消費者となってくれる人をもっと広い範囲に求めなくてはいけない。

それが「地産外商」です。鳥取県内で作られているモノをもっと大きく広くアピールしていくこと。そしてファンになってもらうこと。

県内でモノを生産しているヒトの想いを世界に向かって紹介していくことで、顧客にとっての「唯一の商品」となることを目指します。

幸いこの課題は解決のためのツールが整ってきています。IT技術の発達やSNSネイティブの世代が台頭してきたことで、世界中から「お客様」得るチャンスが見えてきたからです。

そしてその状況は、日本でもっとも人口が少ない、もっとも遅れていると思う鳥取県内でも同じこと。ビジネスモデルを作り、それを扱える人がいれば状況は田舎だろうと都会だろうと条件は変わらないわけなのです。

だれが地産外商を担うのか?

ここでもう一つダブルノットが大切に考えていることの紹介です。先程新しいビジネスモデルを扱える人、と言いました。それは誰でしょうか。

若者世代でしょうか。もちろん、ダブルノットに勤務している若手チームにも期待しています。ですが残念ながら、少子化の影響で確保出来る人数には限りがあるんですね…。

そこで今後経済の中心になっていってほしいのが、女性です。特に、働きながら子育てを経験し、子どもから手が離れて時間に余裕が出てきた30代、40代の女性ですね。

この世代の女性を起用したいことには理由があります。鳥取市内で老舗の企業や銀行、公的機関に勤めた経験のある人ならよく分かると思うのですが、こうしたコミュニティに進出している女性は、県内にほとんどいないのです。

多くの働く女性たち、つまり「お母さん」が行っているのは、事務や経理、総務などのサポート業務。あるいは教育や保育、介護の分野でした。企業の経営そのものは所謂おっさんの領域になっているのです。この現状はこれからも変化しないと考えています。

企業の経営に携わって来た40~60代の男性には、今後も継続してやらなくてはいけない仕事があります。それを投げ売って新しいビジネスモデルにトライしてもらうことは求めません。正直ちょっと無理じゃないかな、とも思っています。

代わりに活躍してほしいのが女性なのです。鳥取における30~40代女性、いや鳥取県に限らず、日本において女性とは子どもを生み育てるための人材としてのイメージがまだまだ根強いです。結果暗黙の了解として、経営やビジネスの主役から遠ざけられていた、とも言えますね。

ですが今後20年だけでも未曾有の人口減少を迎える時代に、男性社会だけで既存の経済を維持することは不可能。期待すべきなのは、経験と可能性を持った女性の経済進出です。仕事が出来る女性の育成です。

これまで日本の経済の大部分を男性が担ってきたのなら、逆にいうと女性の人材は豊富にあるということ。ならば、頑張ってもらえないだろうか。こうして、地産外商の担い手としての、ダブルノットにおける女性人材育成がスタートすることになったのです。

この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!