2025年8〜10月にかけて、AI初級編講座および伴走支援を受講された、株式会社アルファスタジオ代表の松岡みどりさんにインタビューをさせていただきました!

兵庫県を拠点に、長年地域密着型のパソコン教室を運営してきたアルファスタジオ様。コロナ禍という大きな転換期を経て、同社は教室に通っていただくスタイルから、Webを活用した遠隔授業という新たなビジネスモデルへの脱皮を試みました。しかし、教育コンテンツの質には自信がある一方で、それを広めるためのWebプロモーションや集客マーケティング、そして日々積み上がるアナログな事務作業という高い壁に直面していました。

「これからの時代、AIを知らなければ、使えなければ話にならない」——。強い危機感と期待を胸に受講を決意した松岡氏に、研修を通じて得た「業務細分化」という強烈な気づき、そしてAIが教育現場にもたらす「革命」の展望について詳しくお話を伺いました。

アルファスタジオ様の受講風景

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日報作成という業務のボトルネックを再設計

当社が抱えていた最大の課題は、コロナ禍を契機に模索した、来校型から配信型への授業の集客・マーケティング戦略でした。兵庫県からの要請で教室の休業を余儀なくされる中、「世界中に教育を発信したい」という崇高な理念のもと事業を開始したものの、Webでの認知拡大やプロモーションのノウハウが社内に皆無だったのです。

お世話になっている方からダブルノット社を紹介された際、アポなしで事務所にお伺いしました。その際、対応したスタッフが非常に丁寧に身の上話を聞き取ってくれたことで、「この人たちなら親身になってくれるのでは」と思いました。当初はプロモーションの相談でしたが、時間の経過と対話を通じて「AIという新技術を組織に組み込むこと」の重要性を痛感し、講座の受講を決意しました。

現場レベルでの深刻な悩みは、日報でした。中堅スタッフの多くが毎日「日報作成」だけに1時間を費やしていたのです。

当社の日報は、単なる作業報告ではなく、「なぜ成功したのか(成功の再現性)」や、「もし失敗したのなら、タイムマシンに乗ってその瞬間に戻れるとしたら、どう改善するか」といった、深い内省と論理的思考を求める、人材育成のための重要なツールでした。しかし、その「言語化」と「構成」に多大な時間を奪われ、本来の主業務である生徒への教育サポートやカウンセリングの時間が圧迫されるという、本末転倒な状況が生じていました。

受講の動機は極めてシンプルでした。「とにかくAIを使えなければ話にならない」という、経営者としての強い危機感と直感です。かつてWindowsが登場した際にパソコン教室に訪れた劇的な変化を肌で体感していましたので、今回のAIの波をそれ以上の「革命」と捉え、真っ先に飛び込む決意をしました。

「業務の細分化」が1時間の日報作成を劇的短縮。AIを右腕に据え、教育の核心である「カウンセリング」に特化する

研修を通じて当社が最も衝撃を受けたのは、AIを使いこなすための前提となる「業務の細分化」という概念でした。 当初、メンバーは「日報を早く書きたい」といった抽象的な指示をAIに出していましたが、それでは望む結果が得られないことを学びました。

AIを真に活用するためには、「どの作業の、どの部分から始めるのか」というレベルまで、仕事を極限まで分解する必要があります。この「細分化」の思考は、AI活用に留まらず、新人育成や生徒への授業説明など、あらゆるビジネスプロセスの再設計における共通言語となりました。

実務上の最大の成果は、日報作成の劇的な効率化です。 現在、あるメンバーは、教室から駐車場までの移動時間に、スマホのレコーダーへ1日の出来事を思いつくままに吹き込んでいます。その音声データをChatGPTに読み込ませ、会社の指定フォーマットに即した日報へ瞬時に変換させています。

これにより、「言葉が出てこない、綺麗にまとめられない」という心理的ハードルが解消され、1時間かかっていた業務が数分に短縮されました。浮いた時間は、生徒一人ひとりの学習進捗を確認する「人間にしかできないカウンセリング業務」へと充てられています。

AIを「人間の代わり」ではなく、「人間が本来やるべき業務に特化するためのツール」として位置づけたいと思っています。私たちが教室にいるのは、質問に答えるためだけではなく、生徒を励まし、カウンセリングし、次に進むべき道を共に考えることこそが本質です。「技術的な作業をAIに任せ、人間はより高度な情緒的サポートに注力する」この棲み分けこそが、プロフェッショナル集団としての新たな誇りを生む鍵になると確信しています。

AIで業務を整え、人と向き合う教育をより豊かに

現在計画中の取り組みとして、Google Workspaceを活用した情報の統合管理があります。これまでは、グループウェア、Excel、LINE、フランチャイズ独自のシステムなどが個別に運用されており、情報の分断や手作業による転記が発生していました。
これらをクラウド環境に集約することで、二重入力を防ぎ、必要な情報を必要な人がリアルタイムで共有できる体制を整えようとしています。

将来のビジョンとしては、AIの活用による業務効率化によって生まれた時間を、人にしかできない価値に使っていきたいと考えています。
生徒一人ひとりと向き合い、声を聞き、気持ちに寄り添う時間を大切にすること。
学びの場であることはもちろん、生徒にとって安心して戻ってこられる「居場所」や「よりどころ」となる教室へと進化していきたいです。

AIは目的ではなく手段です。技術を取り入れることで、人と人との関係性をより豊かにしていくことこそが、これからの教育において最も大切なことだと感じています。

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ダブルノットの生成AI初級編講座は、生成AIをこれから使いたい方、または使い始めたけれど活かしきれていない方のための入門講座です。
生成AIへの指示の出し方、情報整理、文章生成などの基本操作を実践しながら学び、「生成AIに任せること」と「人が判断すべきこと」を見極める力を身につけます。
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