
こんにちは!株式会社ダブルノットの高林です。
今日は「AI議事録」についてお話ししたいと思います。
最近、本当に便利になりましたよね。
私のまわりでも、PLAUD、notta、Google Meet、Zoomなど、さまざまな議事録ツールを使う人が増えています。
それぞれに一長一短ありますが、リアルの打ち合わせが多い方にはPLAUD、オンライン中心ならnottaをおすすめしています。
ただ、どのツールも急速に進化していて、今や「どれを使うか」よりも「どう使うか」を考える段階に来ていると感じます。
議事録は「上司のため」ではなく「行動のため」にある
社会人1〜2年目の頃、「議事録を取ってみよう」と言われた経験はありませんか?
発言を正確に聞き取り、上司が読みやすいように整える。かつてはそれが“できる新人”の証でもありました。
でも、そもそも議事録って上司のためにあるのでしょうか?
私は少し違うと思っています。
会議というのは、人と人が言葉を交わして、次に何をするかを決める時間。
つまり議事録の本質は、「報告のための記録」ではなく「行動のための整理」だと考えています。
「議事録」という言葉の広さを理解する
そもそも「議事録」という言葉自体が、とても広い意味を持っています。
法的な決定を残すための議事録(取締役会など)もあれば、日常の打ち合わせで「次に何をするか」を整理するための議事録もあります。
前者は、正確性と責任を担保するために意思決定者が記録すべきもの。
一方で後者は、実務を進めるために現場が共有するためのメモ。
同じ「議事録」という言葉でも、前提がまったく違うんですよね。
AIで自動化して良いのは後者であり、前者は最終的に人が判断し、責任を持つべき領域。
この線引きを理解しておくことがとても重要だと思います。
AI議事録が変えるのは「書く仕事」ではなく「進め方」
AIが議事録を自動でまとめてくれるようになると、人がやるべきことは「書くこと」ではなく「動くこと」に変わります。
上司やリーダーの役割も変化します。
「AIで議事録を取れば早いね」で終わりではなく、AI議事録によって生まれる“余白の時間”をどう活かすかを考えること。
部下やチームの時間が少しでも空いたなら、その時間をより創造的な仕事や新しい挑戦に使えるよう導く。
それこそがマネジメントの新しい形であり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質だと思います。
DXとは、単に紙業務をデジタル化することではありません。
デジタルの力で生まれた余白を、新しい価値や成果に変えていくこと。
- AI議事録で浮いた30分を次の提案に使う
- 報告作業を自動化してできた時間を、新しい企画や改善に使う
そんな小さな積み重ねが、会社全体の成長や文化の変化をつくっていくのだと思います。
若手が任せてもらえる会社へ
「新人には議事録を通して会社全体の流れを学ばせる」という考え方もあります。
たしかにそれも一理ありますが、実際の現場では議事録を書くよりも、議事録を使って動く経験の方が圧倒的に成長につながります。
人口が減っていく社会では、若手を“即戦力”として早くから活かすことが、会社の成長を左右します。
AI議事録をうまく活用して、若手が“動ける時間”を増やす。その結果として、会議のスピードも組織の反応力も上がっていく。
AI議事録は、単なるツールではありません。
それを導入し使いこなすことは、会社のルールや文化を変える一歩目。そこから生まれる文化の変化こそが、次の時代のDXだと思います。
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