なぜ人材育成なのか?

故郷鳥取を元気にするために!日々頑張る高林です。
今日から新メンバーが入社しました。元気いっぱいの尾崎弘子さんです。尾崎さんとは入社までに何度も話したり一緒に仕事したりしました。そして、これまで彼女が創り上げてきた環境をゼロにして当社に飛び込んできてくれました。その想いに応える為にも1日でも早くデジタルマーケティングができるビジネスパーソンに変革していくために一緒に頑張っていきます。

今日の話は、過去やったこともない人材育成事業をなぜ選んだのか?です。

私の過去の社会経験からするとWeb制作とかコンサルとか主業しながらかな?と数年前は漠然と思っていました。しかし、平成28年(2016年)2月から開始した「鳥取銀行と三菱東京UFJ銀行との地方創生協働プロジェクト」への参画で圧倒的に足りないは「ひと」であると感じました。ビジネスの3要素といえば「ひと・もの・かね」。「ひと」がいれば多くのチャンスがまだまだあると信じて今の事業を立ち上げました。

かね:有益なビジネスにはお金がある

私が銀行関係に携わっていたこともあり、誤解がある表現かもしれませんが、一言でいうと「お金」はあります(もちろん正しく利活用される金融の話です)。銀行以外でもベンチャーを中心とした国内投資額は2016年度に1000億円を超えています。(日経電子版 国内ベンチャー投資額、16年度は25%増の1092億円)つまり有益なビジネスにはお金があるのです。地方には関係ない話と思われるかもしれませんが、当社へ出資頂いている「とっとり地方創生ファンド投資事業有限責任組合」では3億円のファンド規模があり多くの有益な地方発ビジネスへの支援もしています。
※当社は出資先企業の中でもまだまだ。出資頂いたからには恥じないように頑張ります。

もの:魅力ある地方資源がたくさんある

鳥取県内で思いつく地域資源を挙げると、農林水産物だと二十世紀梨、松葉ガニ、あご、サバ、らっきょう、ながいも、すいか、ぶどう。私が深く携わっているジビエ(鹿肉、イノシシ肉)もその一つ。鉱工業品でも和紙や絣などの伝統工芸品もあれば、焼き物の産地でもあります。食品加工品でもちくわ、そば、珈琲、ミネラルウォーターなど。温泉も県内では10の温泉宿を中心に、個別に運営している小さな温泉も入れるとかなりあります。もちろん、鳥取砂丘や大山や山陰海岸ジオパーク。しゃんしゃん祭やがいな祭りなどのイベントもあります。鳥取県が認定する地域資源はなんと「241」もあります。それだけ多くの人に知ってほしい地域資源がある場所が鳥取県です。

地域産業資源活用事業の促進に関する基本方針に基づく鳥取県の地域産業資源
総数:241資源
農林水産物:66資源
鉱工業品又は鉱工業品の生産に係る技術:62資源
文化財、自然の風景地、温泉その他の地域の観光資源:113資源

ひと:ここに大きな課題がある

私の会社がある鳥取県西部エリア(米子エリア)は全国平均と比較しても働く人が足りないと言われています。有効求人倍率も1.6倍と高い。明らかな人手不足と言えます。働く人がいれば産業全体は伸びる状況ともいえるでしょう。

『では本当に働く人はいないのか?』

鳥取県内にはまだまだ働きたい人がいます。実際、私の周りには「業界経験がない」「社会経験が短い」だけで働く意欲がある人は多くいます。意欲ある人を企業が採用しOJTやOFF-JTを行いながら育成し「ビジネスパーソン」に変えていくことが重要ですが、この育成をする余裕がない企業が多いと感じています。新卒を一人前にするまでに300万円~500万円必要と聞いたことがあります(このデータ知っている人がいれば教えてください)。この手間・費用をかける余裕がない。そして、育成手法といっても、「先輩の背中を見る」という実務経験中心の手段だけでは上手く行くわけがありません。結果として、採用した人材を育てることが上手く行かないため、職業紹介サービスなどを利用し、即戦力の人材を探すことに注力するが、その即戦力は見つからない。というのが現状と考えています。

地域資源を活用したビジネスアイデアは沢山ある。あとは実行できる人

鳥取銀行地方創生アドバイザーとして支援する中で鳥取銀行の皆さんと多くの関係者によって地域資源を活かすビジネスアイデアが実行フェーズに移りつつあります。
その1:鳥取銀行プレスリリース:空き家対策による地方創生支援について ~空き家の転貸ビジネスを支援!~
その2:鳥取銀行プレスリリース:地域資源を活用した観光企画の商品化について ~地元の若者のアイデアをもとに体験型観光ツアーを企画!~

しかし、実行に移すことができない地域資源を活用したアイデアは沢山あります。移すことができない理由の一つが「ひと」です。もちろん他の要因もありますが「ひと」が解決すれば一歩でも前に進むことができるはずと信じています。

鳥取県の経済活動量は47都道府県最下位。これを変える。そのために人材を育てる。

経済活動を表す一つの指標として企業・団体や個人がその年に新たに生み出したモノやサービスの価値を金額に表したものとして都道府県別GDP(県内総生産)がありますが、鳥取県は断トツの最下位の「約1.8兆円」です。豊富な地域資源があり、その地域資源を活用したアイデアはある。お金もある。働く人がいればもっと経済活動が伸びる状況である。しかし、長年の結果が経済活動最下位県という悲しい事実となっています。でも、このままではもったいない。しっかりビジネスをする。しっかり稼ぐことをやる。
このために、業界経験や社会経験がなく、まだ表舞台に立てていないビジネスパーソン予備軍の皆さんに、実務経験を積んでもらい、様々なビジネスアイデアを実行する人になってほしい。時間がかかるかもしれないが、それが鳥取を元気にする一つの最短ルートである。そのような思いで「人材育成事業」に取り組むことにしました。

今日から1名加わり鳥取を元気にするビジネスパーソンを目指す8名の社員とともに、私たちが大切にする3つのダブルノットを忘れずに、多くのビジネスパーソンを育成し、鳥取の経済活動を活性化させるために頑張り続けます。

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読み返すと乱文で自分の想いや活動を整理しないと伝わらないかな?とも思いますが、社員のみんなにアウトプット=世の中に出さないと意味がない。と叫んでいる以上、思い切って出してみます。

 

この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!