いよいよ来年2025年4月からITツールを文房具として扱う子供たちが社会で活躍するときがくる

ネット店長育成塾の高林です。今日は、私が講演や伴走支援を通じて改めて考えている「ITと人手不足解消」についての話をさせてください。

皆さんはGIGAスクール構想をご存じでしょうか?

これは文部科学省が2019年(令和元年)に開始された取り組みで、全国の児童・生徒一人ひとりに1台のコンピューターと高速ネットワークを提供し学習に活かす取り組みです。この取り組みにより学生たちはまるで文房具のようにパソコンやタブレットを日常的に使用するようになりました。そして多くの学校が民間企業との連携を深め、オンラインカリキュラムや企業講師の招聘などを積極的に取り入れています。私自身も何度か小中高等学校に伺い、生徒たちと直接対話させて頂く機会がありました。

さらに、高等学校では今年から「DX加速化推進事業(DXハイスクール)」が始まり、全国1000校に対して合計100億円の予算が投じられています。これにより、学生たちは最新のデジタル技術を学び、実践的なスキルを身に付ける環境がどんどん整備されています。

  • 2019年12月(令和元年): GIGAスクール構想が予算化される。
  • 2020年度(令和2年度): 準備期間。この期間に各学校にICT機器の導入が進められる。
  • 2021年度(令和3年度): 実質的な運用がスタート。
  • 2023年度(令和5年度): 3年目に入る。これまでの2年間を振り返り、様々な成果と課題が浮き彫りになる。
  • 2025年度(令和7年度):GIGAスクール構想の高校3年間行った子供たちが地域へ就職、大学へ進学していく。

お子さんをお持ちの方は、タブレットやChromebookを使って宿題をする姿を家で普通に見ている方も多いのではないでしょうか?

そして、このGIGAスクール構想を3年間経験した高校生たちが、来年の春には社会に出ます。特に地域の担い手として期待される専門高校を卒業する若者たちは、日常で当たり前のように使っていたパソコンスキルを活かし、地域社会での活躍するのが当たり前と感じているはずです。

デジタルツールの活用が日常である若者たちは、地域社会でもITを活用して普通に仕事すると思っているはずです。つまりITが自然に使われている職場環境が普通にあると思っているのではないでしょうか?

少子化が進む中で、企業は今後、若者たちに選ばれる存在となる必要があります。そのためにITという視点で見ると、WebサイトやSNSの活用はもちろんですが、オンライン上の資産を効果的に活かすための社内環境の整備が重要です。上司も部下も共にデジタルツールを使いこなし、生産性の向上を進めようとしていることが大切になってきます。

これからの若者たちを迎え入れるためには、ITツールを上手に活用し、ITがある職場を当たり前にする環境づくりが必要です。人手不足に悩む企業こそ、ITを上手に使うことで魅力的な職場となり、優秀な人材を引きつけることができるでしょう。

最近、ネットショップを始める企業の支援において、まずは職場のIT環境を整えることから始めています。何から手を付ければ良いかわからない経営者の方と一緒に、一つずつ改善し、挑戦していくお手伝いをしている中で感じたことをお伝えしました。

なかなか耳障りの悪い、難しいことを書いてしまいましたが、私の知り合いの方にこれから起きる事実を今お伝えすべきではないかと思い書かせて頂きました。

ITと人手不足。書いている自分も途方もない大きな課題に少し凹み気味になりましたが、このテーマをぜひ一緒に話させてください。


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この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!