ダブルノット、DX学校豊岡校の高林です。

2026年で生成AIが本格的に登場してから4年目に入ります。札束を叩き合うような過当競争の中で、各社のバージョンアップが一気に進みました。その結果、生成AIは驚くほど使いやすくなりました。正直に言うと、生成AIの「使い方」を説明するだけなら、30分もあれば終わってしまいます。

少しコツを話して、触ってもらえば、あとは勝手に使い始める人がほとんどです。本当に優秀な部下になったな、と思います。初めて自転車に乗るときのように、最初だけ乗り方を教えれば、あとはスーッと走り出す。そんな感覚です。

そして、そもそもセミナーに来る人は能動的です。危機感があるか、好奇心があるか、あるいは「変えなきゃいけない」と思っている人。挑戦する意思がある人たちです。そういう人たちにとって、生成AIを使いこなすハードルは、もうかなり低くなっています。だから「入門セミナー」は、正直なところ、一回りしたのかなと感じています。

では、次に何が課題になるのか。それは、次のような人たちに浸透させること。

  • 仕事のやり方を変えようとしない人たち。
  • 新しい情報を遮断してしまう人たち。
  • デジタル利活用が苦手で、パソコンやスマホの操作、エクセル、ネット検索がうまくできない人たち。

つまり、デジタルデバイドで、取り残されやすい層の方々です。これまでデジタルをうまく使いこなす成功体験を持てなかった人たちとも言えます。ただし、こういう人たちは能動的に情報を取りに来ません。セミナーにも来ません。

能動的に情報を取りに来るのは、こうしたスタッフを抱えている「経営者」です。
言い方を変えると、「なぜ生成AIを使わないのか、社員が理解できない」「うちの社員に教えても……」と、内心では若干諦めている経営者たち向けです。人口減少社会で採用もマジで難しくなってきた今、既存メンバーで変革する一歩を一緒に歩もう、という話に切り替えました。

この「諦めモード」へのアプローチは、正直、ツールの使い方を教える研修だけでは足りません。必要なのは、使い方を教えるスキルアップ講座と同時に、「すぐに実践できる職場環境づくり」です。スキルアップ講座自体は、極端に言えば、私の講座でなくてもいいと思っています。

本当に大切なのは、その後の職場環境づくりです。ポイントは3つあります。

生成AIを使える環境づくりの3つのポイント

自由に使える環境をつくること

会社の情報や顧客情報も含めて、「生成AIを業務で使ってよい」という前提を、経営者が明確にすること。そのために、生成AIの基本設定や情報管理の考え方を押さえる必要がありますし、場合によっては社内ネットワークやPCの設定も見直す必要があります。

そして何より大切なのは、どんなリスクがあり、そのリスクをどこまで許容するのか。もし問題が起きたとき、どう対処するのか。これを事前に考え、決めておくことです。覚悟の話です。

②どこで使うのかを決める。業務フローを見える化すること

「メールの返信で使えるよ」だけでは不十分です。

メールを開く→内容を理解する→返信方針を決める→調べる→情報を整理する→トーンとマナーを決める→文章を書く。

この一連の流れの中で、「ここで生成AIを使う」と具体的に決める。作業ごとに、生成AIの使い方は変わります。そこまで落とし込んで初めて、現場で使われるようになります。

③質問を丁寧に聞くこと。挑戦を称賛する風土をつくること

生成AIを使うのは初めてのことなので、失敗します。分からないことだらけです。
そのときに、「そんなことも分からないのか」ではなく、「新しいことに挑戦している」ことを、まず評価する。
分かるまで、丁寧に教える。これがないと、どんなに環境やフローを整えても、使われなくなります。

この3つを繰り返しながら、少しずつ、その会社に合ったルールや風土をつくっていくしかありません。


そもそも今のデジタル機器は、計算機やエクセルのように「同じ入力をしたら同じ答えが返ってくる」ものではありません。
例えばネット検索の結果は、人によって違います。ニュースサイトやYouTubeでおすすめされる動画も、人それぞれ違います。これ自体が、すでにAIの結果です。

生成AIも同じです。
同じ入力をしても、同じアウトプットにはなりません。
前後の文脈や使い方によって、結果は変わります。

でも、その結果は、これまで一人ではできなかった仕事を、確実に増やしてくれています。だからこそ、「生成AIは使う人によって結果が違う」という事実を理解していないと、うまく使いこなせません。従来のパソコンや機械と同じ感覚で「マニュアル」を教えている限り、生成AIは使えない人が必ず出てきます。

それを前提にせずに、
「それくらい分かっているだろう」
「なぜ使えないんだ」
と思っている上司や経営者がいるとしたら、考え直していく必要があります。

とはいえ、まあまあ大変な道のりなので、一歩ずつ丁寧に伴走していきます。小規模事業者は、大企業と違って、経営者の一言で社風がガラッと変わります。その一言を自信をもって発話できる支援が、私の仕事なんだろうと思っています。

ぜひ2026年の高林の生成AI講座。一度聞いてもらえるとうれしいです。

そして、話してほしいなあって方は気軽にご連絡ください。数名からの小規模なかつクローズ(社内限定とか)のセミナーもお受けしていますので♪

お気軽にご連絡頂けるとうれしいです。

AIは目的ではなく手段です。技術を取り入れることで、人と人との関係性をより豊かにしていくことこそが、これからの教育において最も大切なことだと感じています。

ダブルノットの“生成AI初級編講座”について

ダブルノットの生成AI初級編講座は、生成AIをこれから使いたい方、または使い始めたけれど活かしきれていない方のための入門講座です。
生成AIへの指示の出し方、情報整理、文章生成などの基本操作を実践しながら学び、「生成AIに任せること」と「人が判断すべきこと」を見極める力を身につけます。
講座の後半では、営業・広報・事務などの職種別演習を通して、“生成AIを使う”から“生成AIと働く”へと発想を転換します。
詳細は、下記よりご覧ください!

経営者・新規事業担当者向け講座に関するご相談やお見積もりのご依頼は、下記よりお気軽にご連絡ください。