ダブルノットは、鳥取県河原町で国産きくらげの菌床製造・栽培・加工を手がける株式会社緑工房と、ネットショップ運営、商品開発やイベントの企画・運営をともに推進しています。

きくらげは、まだ一般的な認知度が高くはない商材です。世の中に十分に届いていないきくらげの魅力を全国の家庭へ届けるため、「きくらげ栽培キット」をはじめとした商品企画や販売戦略を伴走支援してきました。

今回は、緑工房がダブルノットとの伴走支援を通じて感じられていることや、今後の展望について、代表・河村雄太さんにお話を伺いました。

ネットショップでの販売をはじめようと思ったきっかけやその時の課題は何でしたか?

事業自体は6年ほど前にスタートし、当初はリンガーハット向けに安定して出荷していました。
ただ、全収穫量の約10%がどうしても余ってしまう状況が続いており、課題を感じていました。

弊社から提案を受けた際、どう思われましたか?

ダブルノットさんからは「余っている10%のきくらげを活用してネットショップでの販売をはじめませんか?」とご提案いただきました。
正直なところ、その当時は他の会社さんからも「ホームページの作成やネット販売をしてみませんか」という営業がきていました。
ホームページを作ってくれるところまでは分かっていましたが、その後の運営や更新、担当する人材の部分が不安だったので、「正直どうなんだろう」という気持ちからのスタートでした。

伴走支援を一緒に進めてみて、どう感じましたか?

最初のころは、正直なところ不安も大きかったです。
ECを始めても、数ヶ月は月に数件の注文が来る程度で、本当に伸びていくのかなと思っていました。

そんな中、ダブルノットさんから菌床そのものをお家できくらげが栽培できる「きくらげ栽培キット」として販売してみてはどうかという提案をいただきました。
菌床はこれまでプロ向け、生産者向けに販売していたので、一般のお客様に向けて売るという発想はそれまでありませんでした。

実際に販売してみると、きくらげに興味を持っていただくきっかけになり、これまでにない反応を感じました。今では、弊社の看板商品になりました。
栽培キットがきっかけとなり、乾燥きくらげや生きくらげなどの販売も少しずつ前に進み始めたと感じています。

今後ダブルノットに期待することや、取り組んでほしいことはありますか?

きくらげは、国産の流通量がまだ数%と少なく、そもそも山のものか海のものか知られていないほど、認知が十分ではありません。
今後は、もっと認知を広げていくための取り組みとして、イベントの開催や、私たちでは思いつかないような新しい企画や届け方を提案していただけるとありがたいです。
また、売上の安定化についても引き続きお願いしたいと思っています。

現在、1日に1〜2人、つまり月に30〜50人のお客様にお届けできるようになってきたことは、確かな一歩だと感じています。
これを月100人、200人へと広げていくためには、「きくらげを食べたい」「育ててみたい」というマーケットをどう増やしていくか?考えていかなければいけません。

「きくらげ 国産」「きくらげ 購入」などのキーワードでは非常に検索結果もよく、きくらげを買いたいという直接的なニーズをお持ちのお客さまにとっては知ってもらう機会を作れています。

もっと幅広いニーズをつくっていくためにどうするか?健康面や栄養面、あるいは社会活動など、きくらげ自体が国内の中でどう経済を回していくのか?そういった大きな話も含めて、緑工房さんとともに次の世界に向かっていきたいと思っています。


ダブルノットは、これまで北海道から鹿児島まで全国の中小企業を支援してきました。
私たちは「答え」を与えるのではなく、動くためのきっかけをつくります。製造・食品・観光・福祉・ECなど、業種を問わず「現場で動く支援」に取り組んでいます。
伴走支援に関するご相談やお見積もりのご依頼は、下記よりお気軽にご連絡ください。