ネット店長の育成方針は?ワクワクする環境づくりとITツールを部下に雇い”チーム”で運営すること

2024年のネットショップ運営に大切なネット店長の育成方針は?ワクワクする環境づくりとITツールを部下に雇い”チーム”で運営すること

アフターコロナ時代の到来とともに、リアルでの活動が徐々に回復している現在でも、オンラインの利便性を再認識した人々が増えています。この変化は、ネットショップ開設・運営を現代ビジネスにおいて不可欠な存在へと昇華させました。そして、オンライン店舗を成功に導く中心的役割を果たすのがネットショップ運営の担当者である「ネット店長」です。しかし、この重要なポジションを効果的に務め上げるには、適切な知識と経験がどうしても必要です。本ブログでは、ネットショップ運営担当者、すなわちネット店長とは何か、そして彼らを一から育成するための基本的な考え方と必要な作業について深堀してみます。

ネット店長とは? – オンラインビジネスの舵取り役

ネット店長とは、オンラインでの商売において商品選定から販売・発送、マーケティング、顧客サービスまで、オンライン店舗運営の全般を司る人物です。ただ商品を売るだけでなく、店舗の顔としても活躍し、商品知識、マーケティング、顧客心理の理解、時にはデータ分析まで幅広い能力が必要とされます。

ネットショップ運営の大きな魅力は、24時間365日、世界中どこからでもアクセス可能である点にあります。これは実店舗では考えられない利点ですが、同時に、常時働くというプレッシャーに繋がりがちです。特に小規模事業者の場合、ネット店長の役割を経営者や役員が担うことも多く、自身の労働時間管理が重要になります。従業員や外部委託する場合でも、ブラック労働に陥らないよう、作業の優先順位付けや対話を通じたサポートが常に必要です。

また、ネット検索するとすぐに存在がわかる競合との戦いに目を向けがちですが、最終的に重要なのはお客様のニーズを満たすこと、お悩みを解決することです。自社の強みと弱みを理解し、顧客との対話を通じてそれらを伝える誠実さが、長期的な関係構築に繋がります。ネットショップ運営では、商品の質や量も大切ですが、もっと大切なのは「お客様との関係構築」です。お客様との対話こそが成功の鍵になります。

ネットショップ運営チームにITツールという「部下役」を雇う

しかしながら、全てを一人で行おうとすると過労のリスクがあります。重要なのは、優先順位を設定し、できるだけITツールを活用して効率化を図ることです。ITツールの利点と同時に難しいことは、ITツールは人間に例えると「超指示待ち人間」であることです。私たちが指示をしないと一切動いてくれません。しかし、明確な指示を行うと、迅速かつ正確に作業を実行してくれる優秀な部下に様変わりします。ちなみに、愚痴や文句も絶対に言いません(苦笑)。さらに、2023年からは生成系AIのChatGPTやCanvaなどの登場により、ITツールが担える仕事の幅は格段に広がりました。コストと収益のバランスを考えると、人材登用だけでなく、ITツールも活用したチーム編成が望ましいです。将来像が明確であれば、ITツールを部下として積極的に活用し、ネット店長は顧客との対話や商品開発に集中すべきです。

育成方針は楽しめる職場環境づくりが大切

ではどうやってネット店長を育成していけばよいのか?ネット店長を育成する上で、知識の習得だけでなく、柔軟性や学習意欲の養成も欠かせません。オンライン市場の日々の変化に対応し、新しいツールやアプローチを取り入れる能力は、成功するネット店長にとって不可欠です。しかし、そんな簡単にこれらの知識を身に着けることは不可能です。まず大切なのは、好きになること、楽しむこと、ワクワクすることです。ネット店長自身が楽しいと感じられるような環境作りが会社として大切になってきます。

ネットショップ運営は、単なる販売活動を超え、顧客とのコミュニケーション、ブランド構築、市場動向の解析など、複雑な作業を必要とします。しかし、これらの挑戦を乗り越えれば、無限の可能性を秘めたビジネス展開が可能になります。ネット店長としての成功への道を歩む際には、お客さんとの信頼関係を構築しつつ、自分自身がワクワクする仕事にしていくことが最も重要なキーとなると考えています。

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この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!