ChatGPTの有料プラン(月額20ドル、約3000円)やTeamプランを利用すると「自分専用の部下たち」を多数雇うことができます!「ChatGPTは部下である」と私は述べていますが、これらの部下たちを事前に複数創っておくことが可能です。これをGPTsと呼びます。今日は自分専用の部下たちの創り方についてお話します。
自分専用の部下たち「GPTs」とは何か?
通常のChatGPTでは指示を入力し、対話形式で求める回答に近づけていきますが、「自分専用の部下たち」であるGPTsを使用すると、役割や指示内容、前提条件など多様な内容を事前に読み込ませ、保存ができ、毎回前提条件など入力することなく、短い対話で望む回答を得られます。
ChatGPT内のダウンロードショップ「GPT Store」では、ライター、デザイナー、リサーチャーなどの役割が既に設定された多様な部下=GPTsをいつでもダウンロードできます。ざっと見ても2万件以上が公開されています。
しかし、GPT Storeで公開されているものの多くは汎用的に作られており、自分の目的にぴったり合うGPTを見つけるのは難しいかもしれません。また、ほとんどが英語版であるため、私たち日本人にとっては少々使いづらい印象があります(まだ十分に調査していないため、GPT Storeが有益であるという意見があれば、ぜひ教えてください)。
そのため、自分の作業に合った「自分専用のGPT」を個別に作成した方が、すぐに役立つ部下になります。特に日常的に発生するルーティンワークには適しています。これは、同じ前提条件が多くの場合続くためです。また、自分専用のGPTを作成する事は、自分のルーティンワークを見つめなおし、棚卸することになります。毎回行う作業の「前提条件」を考え、「それは何だろう?」と言葉にしてみることで、自分自身の日常業務を見直す機会にもなります!ぜひ挑戦してみてください。
GPTsを使った「自分専用の部下」の作り方
自分専用の部下の作成方法には2種類あります。
- Create:「GPT Builder」という機能を使用し、ChatGPTと対話しながら作成する方法。
- Configure:自分でプロンプトを入力して詳細を設定する方法。
自分専用の部下GPTsを作成するためには、ChatGPTの画面左部にある「GPTを探索する(英語ではExplore)」をクリックします。次に、メニューバー右端、画面右上にある「+GPTを作成する(英語ではCreate a GPT)」をクリックすると、作成画面が表示されます。
作成画面の上部に「Create」と「Configure」のタブがあり、2通りの作成方法を切り替えることができます。どちらの方法で作成しても、作成後の内容の変更や修正は可能です。Createで簡単に作成した後、Configureで詳細を変更するという使い方もできます。
Createモードで5分でサクッと作成してみる
Createモード、別名「GPT Builder機能」では、ChatGPTが「どのようなGPTを作りたいか」と質問してくるので、その質問に回答するだけです。重要なのは、回答を具体的に行うことです。曖昧な回答ではなく、可能な限り具体的に入力しましょう。
例えば、「お客様からの返答メールを作成する」というだけでなく、「お客様からの『配送日変更』の返信メールを作成する」と具体化します。メールを書く担当者を雇うのではなく、それぞれを細分化したメール担当者を複数雇うイメージです。ざっくりとした要望ではなく、自分好みを細分化し、特定の業務に特化したメール返信担当者を作り上げましょう!
作成時の注意点は、基本的に「英語」が使用されるため、「日本語で対話してほしい」と明確に指示することで、日本語での対話が可能になります。また、回答内容は明確かつ具体的に、事前に経験した業務の例も伝えると良いでしょう。
実施例:インターネットショップ「焼き鳥専門店 大黒堂」のお客様からの「配送日変更依頼メール」への返信メールを作成する場合
- 役割を明確にします。
- 前提条件を明確にします。
- 配送日変更の条件を明確にします。
- 返答文内に含めるべき内容を明確にします。
まずは「ネーミング」と「アイコン」の提案がありますので、提案内容を基に決定しましょう。その後、前提条件を伝えましょう。具体的なイメージについては、こちらの動画をご覧ください。自分専用のGPTを作成するまでには約5分程度かかります。
より個性的な部下である「GPTs」を雇い入れることもできます!様々な設定を変更してみましょう。Configureモードでは「ネット検索」や「画像作成」機能を活用した自分専用のGPTも作成可能です。
このGPTsは2024年1月に正式に登場したばかりの機能です。この機能を有効に活用することでChatGPTを優秀な部下として取り入れるようにしていきましょう!
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