デジタル利活用人材育成事業を加速させるために。~ネクストシフト社との業務資本提携について~

故郷鳥取で鳥取を元気にするために!日々頑張る高林です。

ダブルノットは社会的インパクト投資に特化したネクストシフトファンドを運営しているネクストシフト株式会社と資本業務提携を締結しました。本年度中にインキュベーション拠点「隼Lab.」に本社を移転し「地方発の起業家育成モデル」の強化に参画することとなりました。詳しくはネクストシフト社のプレスリリースを参照ください。

ネクストシフト,地方創生,金融・IT・拠点融合の「地方発の起業家育成モデル」強化へ
株式会社ダブルノットならびに株式会社シーセブンハヤブサへの出資に関するお知らせ
~インキュベーション事業の中核である隼Lab.での起業家育成拠点運営を加速します~
(ネクストシフト株式会社 2019年8月16日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000034333.html

経緯について書かせて頂きます。相変わらず文章下手なので判り難いところなどは指摘頂けると嬉しいです。

 

9月で創業して2年が経ちます。

この2年間、30代~40代の女性を中心に、地方で雌伏している意欲ある人材を雇用し、ECサイト運営を中心に「デジタルビジネス」の実務経験と最先端の学びの機会を提供し続けてきました。その結果、2年前はデジタルビジネス未経験だった社員が複数のECサイト運営が行え、デジタルビジネスがわかる人材に徐々に変化してきました。もちろん、独り立ちできる人材に成長したわけではなく、まだまだ支援が必要な状況ですが、これからももっと頑張り、地方でも全国でも枯渇しているデジタルビジネス人材に変わっていくでしょう。

事業としてはしびれる日々が続いています。時として立ち止まり、事業領域を変更したり実行すべき優先順位を変化させたり、いわゆるベンチャーあるあるの「ピボット」をどんどんしていきました。ピボットする理由の多くは、想定していた鳥取・地方のマーケットと、当社が提供しているサービスをすり合わせるためであり、柔軟な変化だと思っています。社員からは「毎週違うことを言うボス(※注)に慣れました(苦笑)」と言ってもらえる位です。嬉しい言葉です。とはいえ、様々な無茶ぶりに今まで歯を食いしばって付いてきてくれた社員には感謝の言葉しかありません。そして、卒業した社員(=当社での経験を活かし鳥取県内の企業に転職等、新たな人生を歩み出した元社員)にも感謝です。卒業した社員との定期的なやりとりもまた私の元気の源です。

さらには一緒に頑張っていただいているパートナー企業の皆さんには、本当に迷惑ばかり掛けています。インターネットを使った売上や事業規模の拡大には様々な手法が存在する中で、当社が重要視している独自ECサイト運営に付き合っていただき感謝しております。時として怒られたりする日々ですが、一歩ずつ前進させていきますので引き続きよろしくお願いします。

※注:社長と呼ばれるのが嫌いなので「さん付け」で呼んでほしいと言ったところ、「地方企業では社長含め役職で呼べっと習ったので無理です」と拒絶された結果、親しみも含めて「ボス」と呼ぶということになりました。

 

地方ベンチャー経営者としての課題が「企業間連携」です。

経営者としての課題も見えてきました。その一つは当社のような新規創業した「地方ベンチャー」の経営者同士が会話する機会が圧倒的に少なかったことです。ここ鳥取で事業規模を拡大していきたい、そして将来上場を目指したいと思っている経営者と積極的な対話をできる機会がもっと必要と感じていました。自治体や鳥取銀行などの地元金融機関を中心に様々な支援制度はあるものの、残念ながら鳥取県内での対話の機会に恵まれなかったのが現状です。ひと・もの・かね・こと、そしてネットワークが小さい地方部において、私のようなポッと出の経営者が同じような課題を共有する場所の必要性を痛感していました。

また、私のところに来る様々な企業からの相談をダブルノット1社ではなく複数社が連携して解決策を提案・構築することの難しさ、つまり「JV(ジョイントベンチャー)」や「オープンイノベーション」の関係構築の難しさも痛感していました。

もちろん私自身のコミュニケーションにも課題はあると思っています。郷に入っては郷に従えという部分もあるかと思いますが、故郷を知っている「ワカモノ・バカモノ・ヨソモノ」であり続けることも大切と考えています。このあたりは日々考えていますが、良い解決策が見つからないなあっと思っています。(これは別途書く機会を作って深堀りします)

 

伊藤氏との出会い。そして資本業務提携へ。

この企業間連携の課題解決策について悶々としながら日々仕事をしている中、今年5月に開催したスタートアップウィークエンド鳥取@皆生温泉の準備で、ダブルノット創業時からお世話になっているネクストシフトの伊藤さんに審査員として参加してほしいと連絡し、色々とお話をさせてもらったのが実は今回の業務資本提携のきっかけです。

伊藤さんは長年東京で活躍をされ、私と同じ時期に故郷鳥取県で起業された経営者の大先輩です。その伊藤さんと話をさせてもらっている中で「その課題解決を隼Lab.でしよう!」「ネクストシフトや隼Lab.入居企業と一緒に“地方発の起業家育成モデル”を創り上げたい!」とお話をもらい、今回、業務資本提携を締結することとなりました。そして、未熟な経営中のダブルノットの取締役にも就任頂き、強力な支援者として当社経営にも関わって頂くこととなりました。

 

ダブルノットの3年目にむけて。

2年間培ってきたEC事業やデジタル利活用人材育成事業をさらに加速させるために、拠点を隼Lab.に移し、新たなチャレンジを行います。鳥取を元気に!というビジョンは変わりありません。具体的な話はもう少し内容が見えてきたときに改めて書きますので少々お時間ください。
米子市角盤町で創業させて頂き、2年間ご支援頂いた皆さまには本当に感謝しております。ちょっとだけ離れてしまいますが、隼Lab.が気になっている方は多いと聞いておりますし、今後も変わらず鳥取県全域で動き回ることは変わりありません。ダブルノットの次なるチャレンジを引き続き応援頂けると幸いです。

以上簡単でしたが経緯説明でした。

鳥取を元気に!

今後ともよろしくお願いします。

この記事を書いた人

高林 努

東京でネットビジネスに約20年従事。
IMJグループ、電通レイザーフィッシュ、クラウドワークスでは、大手企業のインターネットビジネスの事業立案から実践構築までを担当。
2017年「地元鳥取を元気にしたい!」という思いから、(株)ダブルノットを設立。
地域を越えて日本全国に商品をアピールする“地産外商”を掲げ、ネット店長の育成に尽力。鳥取県八頭町、兵庫県豊岡市でデジタル人材育成を実施中!